がんメタボローム研究推進支援事業 国立がん研究センター・庄内産業振興センター・細胞科学研究所 共同研究契約を締結

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2018年7月2日

報道機関 各位

国立研究開発法人国立がん研究センター

公益財団法人庄内地域産業振興センター

株式会社細胞科学研究所

 

がんメタボローム研究推進支援事業

国立がん研究センター・庄内産業振興センター・細胞科学研究所 

共同研究契約を締結

 

 国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区築地五丁目1番1号、理事長 中釜 斉、以下「国立がん研究センター」)と公益財団法人庄内地域産業振興センター(所在地:鶴岡市末広町3番1号、理事長 小林 貢、以下「庄内地域産業振興センター」)及び株式会社細胞科学研究所(所在地:仙台市青葉区西花苑一丁目16番16号、代表取締役 伊藤 丈洋、以下「細胞科学研究所」)は、がんメタボローム研究推進支援事業において、下記のとおり共同研究契約を締結し、がんの代謝研究に必要な細胞培養用培地の研究開発に取り組むことになりましたので、お知らせいたします。

 

 

1.研究課題名:

 がんの代謝研究に必要な細胞培養用培地の研究開発

 

2.研究目的:

 細胞科学研究所は、幹細胞等を細胞外で培養する培地の作製および販売を行っている会社であり、今後、がんの代謝研究に必要な細胞培養用培地の新規開発を目指し、がんの代謝研究を推進している国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点において、生体内の代謝環境を反映するがんの網羅的な代謝解析を実施する。

 

3.研究内容:

 現在がん細胞の培養時に使用されている細胞培養用培地は、培養細胞の増殖・維持に適した培養組成となっているが、生体内のがん微小環境の栄養状態とは乖離した組成と考えている。

 そこで、国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点が保持しているメタボローム解析データ等のリソースを用いて、より生体内の環境に近い培地の組成を同定し、培地の製品化を目指す。

 さらに、がんの代謝研究の知見を活かして、がん細胞の増殖を最大限に誘導する培地組成を同定し、がん細胞用の新規培養液として製品化を目指す共同研究を実施する。

 

4.研究実施予定期間:

 2018年7月1日 から 2021年3月31日 まで

 

 

<本件に関するお問い合わせ>

【国立研究開発法人国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点】

がんメタボロミクス研究室 チームリーダー 牧野嶋秀樹

〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2

鶴岡市先端研究産業支援センター内 がんメタボロミクス研究室

電話番号:0235-64-0980(事務室) ファクス番号:0235-64-0981

 

【国立研究開発法人国立がん研究センター】

企画戦略局 広報企画室

〒277-8577 千葉県柏市柏の葉6-5-1

電話番号:04-7133-1111(代表) ファクス番号:04-7130-0195

Eメール:ncc-admin@ncc.go.jp

 

【公益財団法人庄内地域産業振興センター】

〒997-0015山形県鶴岡市末広町3番1号

電話番号:0235-23-2200(代) ファクス番号:0235-23-3615

 

【株式会社細胞科学研究所】

〒982-0262 仙台市青葉区西花苑1-16-16

電話番号:022-399-6608 ファクス番号:022-399-6733

肺がんにおける核酸代謝経路の重要性を解明

 肺小細胞がんは、進行が早く、未だに予後が悪い疾患である。我々は、PI3Kシグナル伝達経路が新規治療標的として有望と考え、現在臨床試験を進行させている。その臨床試験と連動し、今回メタボローム解析技術を用いて、核酸代謝産物がPI3K/mTOR阻害剤の感受性に関与していることを見出した。核酸代謝産物が低い肺小細胞がんは、PI3K/mTOR阻害剤が有効であり、核酸代謝産物が薬剤のバイオマーカーになる可能性を示唆した。

Research Article | AuthorChoice | AUTHOR MANUSCRIPT

Metabolic determinants of sensitivity to phosphatidylinositol 3-kinase pathway inhibitor in small-cell lung carcinoma

Hideki Makinoshima, Shigeki Umemura, Ayako Suzuki, Hiroki Nakanishi, Ami Maruyama, Hibiki Udagawa, Sachiyo Mimaki, Shingo Matsumoto, Seiji Niho, Genichiro Ishii, Masahiro Tsuboi, Atsushi Ochiai, Hiroyasu Esumi, Takehiko Sasaki, Koichi Goto and Katsuya Tsuchihara

Cancer Res February 28 2018 DOI:10.1158/0008-5472.CAN-17-2109

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 この成果は、2018年3月2日(金)山形新聞にも取り上げられた。ここ鶴岡で引き続き核酸代謝の制御機構を解明し、新たな創薬標的を見出したいと我々チームは考えている。今後の活躍に期待して頂きたい!!

 

がんメタボロミクスセミナーを開催しました

平成29年9月16日(土)、鶴岡市先端研究産業支援センターにおいて、「がんメタボロミクスセミナー」を開催しました。このセミナーは、がんメタボローム研究に取り組む国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点の開設経緯や研究室の活動を紹介し、広く市民・県民に理解を深めていただくために開催したものです。

悪性度の高い急性白血病 がん化メカニズムを解明

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉、東京都中央区)と国立大学法人京都大学(総長:山極壽一、京都府京都市)は、悪性度が高く乳児に多いMLL遺伝子変異を伴う急性白血病について、がん化を引き起こすメカニズムを分子レベルで解明し、同成果をもとに分子標的薬2剤による併用療法で高い抗腫瘍効果が期待できることを実験的に証明しました。