肺がんにおける核酸代謝経路の重要性を解明

 肺小細胞がんは、進行が早く、未だに予後が悪い疾患である。我々は、PI3Kシグナル伝達経路が新規治療標的として有望と考え、現在臨床試験を進行させている。その臨床試験と連動し、今回メタボローム解析技術を用いて、核酸代謝産物がPI3K/mTOR阻害剤の感受性に関与していることを見出した。核酸代謝産物が低い肺小細胞がんは、PI3K/mTOR阻害剤が有効であり、核酸代謝産物が薬剤のバイオマーカーになる可能性を示唆した。

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Metabolic determinants of sensitivity to phosphatidylinositol 3-kinase pathway inhibitor in small-cell lung carcinoma

Hideki Makinoshima, Shigeki Umemura, Ayako Suzuki, Hiroki Nakanishi, Ami Maruyama, Hibiki Udagawa, Sachiyo Mimaki, Shingo Matsumoto, Seiji Niho, Genichiro Ishii, Masahiro Tsuboi, Atsushi Ochiai, Hiroyasu Esumi, Takehiko Sasaki, Koichi Goto and Katsuya Tsuchihara

Cancer Res February 28 2018 DOI:10.1158/0008-5472.CAN-17-2109

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 この成果は、2018年3月2日(金)山形新聞にも取り上げられた。ここ鶴岡で引き続き核酸代謝の制御機構を解明し、新たな創薬標的を見出したいと我々チームは考えている。今後の活躍に期待して頂きたい!!

 

がんメタボロミクスセミナーを開催しました

平成29年9月16日(土)、鶴岡市先端研究産業支援センターにおいて、「がんメタボロミクスセミナー」を開催しました。このセミナーは、がんメタボローム研究に取り組む国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点の開設経緯や研究室の活動を紹介し、広く市民・県民に理解を深めていただくために開催したものです。

悪性度の高い急性白血病 がん化メカニズムを解明

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉、東京都中央区)と国立大学法人京都大学(総長:山極壽一、京都府京都市)は、悪性度が高く乳児に多いMLL遺伝子変異を伴う急性白血病について、がん化を引き起こすメカニズムを分子レベルで解明し、同成果をもとに分子標的薬2剤による併用療法で高い抗腫瘍効果が期待できることを実験的に証明しました。