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がん細胞の代謝の特徴は、有酸素下においてもミトコンドリアの酸化的リン酸化を利用せず、解糖系によりATPを産生し利用していることは、ワールブルグ効果として知られています。この概念はFDG-PET法としてがん細胞の特徴的なグルコースの取り込みとして近年臨床診断に用いられるようになりました。しかし、がん細胞に特徴とされる細胞増殖に必要とされるエネルギー産生機構、核酸、アミノ酸そして蛋白質生成機構やその代謝機構は、必ずしも明らかになっていません。実際に、酸素濃度や栄養が正常組織に比べ不足していると考えられるがん組織において、がん細胞が正常組織よりも盛んな増殖を示していることががんの最大の特徴です。がん細胞が持っている特長的なエネルギー獲得、核酸・アミノ酸やたんぱく質の生成と代謝システムを明らかにすることは、がん細胞の基本的生物像を明らかにするだけでなく、血液や体液からの新しい診断法の開発や増殖や治療抵抗性獲得機構の解明のためにも極めて重要と考えられ、今世界中で注目されています。国立がん研究センターでは、がん細胞、がん組織、がん患者における代謝の変化とその分子基盤を明らかにすることを目的として、慶応大学先端生命科学研究所と山形県及び鶴岡市の連携と協力の下に、国立がん研究センター鶴岡連携研究拠点がんメタボロミクス研究室を立ち上げました。この連携研究拠点では、慶応大学、国立がん研究センターの2つの病院、研究所、先端医療開発センターなどと共同して、ヒトがん細胞・組織、臨床開発研究、基礎研究におけるメタボローム解析を行い、その分子機構の解明を目指すだけでなく、企業との共同研究をより積極的に推進することにより、がん代謝の分子基盤に基づいた新しい診断・治療法開発を進めていきます。

国立がん研究センター先端医療開発センター長・研究所副所長

落合淳志

 

チームリーダー

 

リーダー 横山明彦

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リーダー 牧野嶋秀樹

 

研究員 スタッフ

横山チーム

研究員    奥田 博史

研究員    宮本 亮

研究補助員  奥田 真紀子

任意研修生  高橋 慧

牧野嶋チーム

研究員    中山 淨二

研究補助員  丸山 亜美

研究補助員  松田 詩織

動物飼育担当

研究補助員  佐藤 雄三

事務担当

事務長  川畑 仁

事務主任 五十嵐 亮

事務員  三浦 友紀